2月25日、フランスリーグ第25節が行われ、サッカー日本代表の南野拓実が所属するモナコがアウェイでRCランスと対戦。この試合で驚きの光景が見られた。
「血と黄金」という愛称を持つ、RCランス。その本拠地は、3万8千人以上が収容できるスタッド・フェリックス・ボラールだ。昨季のリーグ・アンを2位で終えたチームにとって、その熱いサポーターが選手の背中を押す。
そんなサポーターが集まるエリアは、他とやや変わっている。通常はゴール裏をクラブカラーで染め上げるが、このクラブではバックスタンドの中央が最も熱いゾーンとなる。その観客席の前には、コールリーダーらが位置取る櫓のようなものが造られ、そこから熱い応援が送られる。
南野拓実が先発出場したこの試合でもそれは変わらないが、その“熱”が強すぎて試合が中断したのは後半開始直後のことだった。この試合はモナコが2点を先制するも、1点をランスが返して1点差で前半を折り返していた。
そんなチームに逆転を促すかのように、バックスタンド中央で発煙筒が炊かれる。ただし、それはかわいい量ではない。ピッチの一部がまったく見えなくなるほどのもので、黄色と赤の煙、そして、白い煙によって試合が一時中断してしまったのだった。