2月23日、Jリーグが開幕した。そのオープニングゲームとなったサンフレッチェ広島と浦和レッズの試合に、突如現れた吉川晃司が大きな話題となっている。
今季は20チームで争うJ1リーグ。優勝を狙うチームもあれば、まずは残留を願うチームもある。また、新たな戦い方に挑戦するクラブもあれば、選手の入れ替えによってチーム作りを新たに行うクラブもある。
そんなJ1の開幕戦は、ミヒャエル・スキッベ監督体制で3年目となる広島と、新たにペア=マティアス・ヘグモ監督を迎えてチームをイチから作り上げる浦和の対戦となった。これがJ1リーグ戦の開催を初めてとするエディオンピースウイング広島が舞台だったこともあって注目を集めたが、観客席が大きくどよめく場面があった。
それは、選手入場後の場面だ。それぞれのスターティングメンバーがピッチに整列すると、その前にマイクが設置される。国歌斉唱が行われためだが、その秘められた歌い手はなんと、吉川晃司だった。
現在58歳の吉川は俳優であり、そして、ミュージシャンである。知らない人がいないと言えるほどの知名度と人気を誇る。そんな吉川の出身地は広島県府中町。地元でのビッグマッチのために、そして、故郷のクラブのためにマイクを握ったのだ。サプライズ出演だったため、名前が呼び上げられるとスタジアムは騒然。満員御礼の会場がざわついたのだった。