元サッカー日本代表ＧＫと現役Ｊリーガーの「親子対決」が実現した。絆の強さの裏返しである２人の微妙な距離感に、ファンは歓喜の声を上げている。
Ｊリーグが開幕して３０年が過ぎ、親子２代にわたってＪリーガーとなる選手は多い。最近ではヴィッセル神戸ＧＫ前川黛也が父の和也さんに続いて国際Ａマッチデビューを飾るなど、親子で日本代表に入る選手も出てきた。
そんな親子２代のプロ選手が、ピッチで顔を合わせる機会が生まれた。ＦＣ東京と横浜ＦＣによるトレーニングマッチで、親子が両チームに分かれて対戦することになったのだ。
この２チームは２月１０日、シーズン開幕に向けて練習試合を行った。非公開で行われたが、ＦＣ東京がＳＮＳで動画公開した試合後の「場外戦」が人気を呼んでいる。
映っているのは、ＦＣ東京のＤＦ土肥幹太だ。ＦＣ東京のアカデミーで育ち、昨年にトップチームへと昇格した期待の若手だ。
そして主役が、もう一人。横浜ＦＣの土肥洋一ＧＫコーチだ。２０００年から８シーズンにわたってＦＣ東京でプレーし、国際Ａマッチにも４試合出場した元サッカー日本代表ＧＫだ。
この２人は、練習試合では敵同士だったが、何よりもまず親子である。照れ笑いを隠せない息子に対して、父親は「早く帰れ」とこちらも苦笑い。そっけない態度が、余計に家族であることを実感させる。
