■ソン・フンミンは座り込んで肩を落とした
ロスタイムは8分。
その残り時間が少なくなってくると、ソン・フンミンは座り込んで肩を落とした。
ヨルダンは歓喜していた。
アジアカップ史上初の決勝進出。
スタジアムはまるで優勝したようなムードになっていた。
ヨルダンの国旗があちこちで揺れている。
スタジアムの祝宴は続いていた。
クリンスマン監督は、茫然と立ち尽くしているソン・フンミンら選手たちをねぎらった。
アーマド・ビン・アリ・スタジアムからドーハ市内に戻ったが、まだ車の小窓から旗を出してクラクションが鳴り響いていた。