【J1鹿島、24年公式戦を目前としたチーム作りの現在地(2)】10番・柴崎負傷の穴は知念が埋めるか――佐野海舟の立ち位置も含めた「2024年・鹿島の中盤勢力図」の画像
水戸戦の前半をボランチとしてプレーした鹿島アントラーズの知念慶 撮影:中地拓也

 今季鹿島のもう1つの見どころがボランチだ。昨夏、スペインから7年ぶりに古巣復帰を果たし、常勝軍団再建請負人と期待された柴崎岳が1月の宮崎キャンプ中に負傷。同じくケガをしている関川郁真を含め、2月23日の今季開幕・名古屋グランパス戦に間に合うのかどうかは興味深いところだ。

 それを10日の水戸ホーリーホック戦後の記者会見で問われたランコ・ポポヴィッチ監督は「もちろん彼らには戻ってきてほしいと思ってますが、間に合うかどうかは今のところは少し微妙と言わざるを得ない」と発言。おそらく復帰は3月に入ってからになるだろう。

 となれば、ボランチをどうするかを考えなければいけない。1つの解決策として指揮官が水戸戦でトライしたのが、FW知念慶のボランチ起用だ。樋口雄太とのコンビはまずまずで、知念も持ち前の視野の広さや展開力、タテパスをつける技術や精度の高さを披露。指揮官から「知念はクオリティのあるいい選手だというところですね。私の持論ですが、いい選手はポジション関係なくどこでもプレーできると思っています」と絶賛された。

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