2月3日、サッカー日本代表はアジアカップ準々決勝でイランと対戦。2-1で破れたが、その中で見られた華麗なテクニックが注目されている。
この試合で右サイドバックとして先発したのは毎熊晟矢だった。大会が始まった時点では菅原由勢がこのポジションでの一番手と思われていたが、カタールでの戦いぶりを通じてその序列を打破。堂安律や久保建英との関係性から多くのものをもたらすとして、この試合でも起用されていた。
一発勝負のイラン戦で再び3人でのトライアングルを再び構成した毎熊だが、その能力の高さを個人技でも見せていた。それは前半40分過ぎの場面だ。最後尾にいた鈴木彩艶が右サイドに向けてロングボールを蹴る。
ハーフウェーラインを超えて相手陣内に落下するそのボールに反応したのが毎熊で、後方から走ってくるもバウンドとタイミングを合わせられるほどの余裕はない。そこでこの右SBはジャンプをして右足を必死に伸ばす。空中でのトラップを選択したのだ。
着地するとともに毎熊はそのままドリブルに移る。スピードを殺さない滑らかさで堂安律をも追い越す。その後、相手選手に囲まれたことでボールはロストしてしまったものの、最後尾からのパスを無駄にしまいという闘志を感じさせるプレーだった。