「理解できない」J1リーグ20チームへ拡大の理由【Jリーグ2024年シーズンの「大きな変化」】(3)の画像
昨季はヴィッセル神戸が優勝したJ1は、今季は20チームで争われる 撮影:中地拓也

 Jリーグが2024年シーズン開幕に向けて動き始めている。進化を続けるJリーグは、今季もレギュレーションにいくつかの変更が加えられた。そうした変化は、リーグの行方にどんな影響を及ぼすのか、サッカージャーナリスト後藤健生が読み解く。

■読み解けない資料

 2024シーズンの最大の変更は、J1リーグが20チームに拡大されたことだろう。

 従来はJ1リーグが18チームによるホーム&アウェーの全34節。J2リーグが22チームによるホーム&アウェーの全42節で争われていたのが、新シーズンからJ1からJ3まですべてが各20チームずつ、全38節の戦いとなるのだ。

 Jリーグの資料では、J1リーグ拡大の理由としてこう記されている。

「新たな成長戦略に基づき、Jリーグ全体の価値向上を図るべく、各リーグのクラブ数を変更するため」

 これを読んで意味が理解できる人はいるだろうか?

 J1リーグのチーム数を増やすこと、あるいはJ2リーグのチーム数を減らすことが、どうして「Jリーグ全体の価値向上」につながるのか、について何も説明していないからだ。

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