アジアカップ2023(カタール)のグループD第2節が行われ、日本代表は1-2でイラク代表に敗れたが、試合終了間際にキャプテンが決めた“意地の1点”には称賛の声が寄せられた。
立ち上がりからイラク代表の確かなゲームプランと気持ちの入った戦いの前に後手に回った森保ジャパン。前半立ち上がりと前半終了間際の“嫌な時間”に失点して0−2で折り返すと、得点を奪いに行った後半も一度はPK判定となったシーンがVARで取り消しとなった場面もあり、時計の針が90分を回っても0−2のままだった。
だが、ここでMF遠藤航が意地を見せる。後半アディショナルタイムが2分を経過したところでの左コーナーキック。途中出場の旗手怜央が右足でスピードのあるボールをファーサイドに送り込むと、目測を誤ったイラク代表GKジャラル・ハッサンの後方に走り込んだ背番号6、キャプテンマークを巻いた遠藤が、高い打点のヘディングで豪快かつ確実にゴールに叩き込んだ。
遠藤は国際Aマッチ通算57試合目の出場で、2021年3月25日の親善試合・韓国代表戦以来となる通算3得点目。結果的に試合には敗れたが、日本のサポーターに最後の最後まで同点の希望を持たせるゴールとなり、チームにとっても課題のセットプレーから奪ったという意味で今後に繋がる1点となった。