男女の新旧サッカー日本代表が、フランクフルトで同僚となった。日本でもつながりのあった2人の合流動画に、ファンが歓喜の声を上げている。
元日本代表キャプテンの長谷部誠は、ドイツ1部の名門アイントラハト・フランクフルトに所属して10シーズン目となる。この先も選手やスタッフなど肩書のいかんにかかわらずクラブに残ることが決まっており、もはや「レジェンド」と呼べる存在だ。
フランクフルトは、日本人にとってなじみ深いクラブである。昨夏まで所属していた鎌田大地だけではなく、乾貴士、稲本潤一、高原直泰といった選手が所属してきた。
その系譜に、新たな名が連なることになった。女子日本代表FW千葉玲海菜が、フランクフルトの女子チームに加入したのだ。
千葉は筑波大学在学中も含めて、ジェフユナイテッド千葉レディースで6シーズンにわたってプレーした。2022年には女子日本代表に入り、昨年にはなでしこジャパンの一員として女子ワールドカップにも出場した。
その期待の女子選手が、意を決して海を渡った。まだWEリーグのシーズン途中ながら、今月に入って海外移籍することを表明していたのだ。
移籍先が注目されていたが、選んだのはフランクフルトだった。クラブによれば、2026年までの契約を結んだという。
この新たな日本人選手の加入にあたり、ひと肌脱いだのが長谷部だった。クラブのSNSに投稿された動画で、長谷部はドイツにやってきた千葉を出迎えている。
優しい笑顔の長谷部に迎えられたが、千葉は終始緊張している様子。握手した際、また言葉を交わしている間も、畏敬の念が表情からあふれ出ていた。それでも何とか、自身が長谷部の出身地である藤枝市の藤枝順心高校卒業であることを伝えるなど、レジェンドと初々しく接していた。