■日本サッカー全体のレベルが上がった!
後藤「サッカーだから、ドイツに1度勝つことはあるだろうけど、何しろ国際試合で8連勝したわけでしょう。しかも、前回8連勝した時にはアジアの相手も含んでいたけど、今度はドイツやトルコ、南米勢、さらにカナダやチュニジアというワールドカップ出場国が相手だったわけだよね。そういう相手との全試合で複数得点を奪って勝ったというのは、これはもう実力は本物ということだよね。フル代表の地位は間違いなく、一段上がった。そういう時代になったよね」
――カタール・ワールドカップとは少しずつメンバーが変わりながらも、ドイツにも連勝したわけですからね。
大住「試合内容も違ったしね。日本が前半のうちに2-1とリードしたことで、森保監督がまずは勝てるようと後半から5バックにしたので、ボール支配率は落ちたけど、勝って当然という内容だった。ワールドカップでの対戦では悲惨な内容だったから、10か月ほどで驚くような進歩を見せたよね」
後藤「満点の試合なんて、そうはないだけろうけど、これでまだ文句を言うなんて、ちょっとおかしいよ、という内容の試合だったよね。続くトルコ戦にも、メンバーを大幅に入れ替えて勝っちゃったわけでしょ。ということは、日本代表という1つのチームだけが強くなったんじゃなくて、日本のサッカー全体のレベルが上がったということだよ。ヨーロッパに行く選手が増えたし、しかも残留争いに巻き込まれるようなチームではなく、イングランドやスペインで上位争いをするチームに所属して、ちゃんと試合に出て活躍するようになっているんだから」