■「世界のトップ中のトップとのトレーニングマッチだった」

 ここまで右肩上がりの成長を見せているチームだが、序盤でいい滑り出しを見せられたとは言い難かった。今年3月に発足したチームはカタールW杯からメンバーを大幅に入れ替え、平均年齢を27.8歳から24.5歳へと若返えらせた。だがそのメンバーで戦ったウルグアイ戦を1-1、コロンビア戦を1-2としており、3月シリーズのどちらの試合も勝つことができなかったのだ。

「新しい選手の成長の期待もできるところと、スタッフも戦術も変わったので総合的にいろいろ試しました。最初から何もかもうまくいったわけではなかったと思います。急に新しいコーチが馴染むわけはないですからね。

 それから確認しておかなければいけないのは、ウルグアイとコロンビアは正直、かなり力がありました。今の南米予選を見てもらったら分かると思いますが、6試合を終えてウルグアイが2位、コロンビアが3位です。そのメンバーが日本戦のためにほとんど来日していました。

 3月の時点では相手も新しくチームがスタートしたばかりで分からないこともありましたが、今、分析すればあの2チームは力があったというのが分かります。だから、ウルグアイとコロンビアとの2試合は、世界のトップ中のトップとのトレーニングマッチだったと思います」

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