J2のヴァンフォーレ甲府が12月12日、アウェイでのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節に挑んだ。タイまで乗り込んだサポーターがつくり出した、アウェイとは思えない光景に、驚きと感動の声が広がった。
今季のJ2では8位に終わった甲府だが、戦いはまだ続いていた。ACLはグループステージ最終節を迎えており、甲府はタイの名門ブリーラム・ユナイテッドを相手に、負けられない一戦に臨んでいたのだ。
甲府は最終節を前にして、2勝2分1敗でグループHの首位に立っていた。ただし、2位のメルボルン・シティとは勝点と得失点差まで並んでおり、全4チームが勝点2差にひしめきグループ突破を争うという大混戦となっていた。
この緊張感あふれる一戦でチームを支えようと、多くのファン・サポーターが動いた。海を越え、国境を越え、タイへと乗り込み声援を送ったのだ。
クラブは試合前からSNSを次々と更新。投稿された動画は、目を疑うものだった。スタジアムの前では、青と赤のユニフォームを着こんだ人々がどこまでも長く連なり、大音量でチャントを歌っている。場内に入っても、まるでホームゲームであるかのように、スタジアムで存在感を示していた。