■「悔しいですが、すごく楽しかったです」
その一方で試合を楽しかったと振り返るくらいには松長根自身の良さは出せていた。初めてのACLの舞台でも臆することなくパスで相手のプレスの裏を突き、巧みなボールタッチで相手選手を外し、前方に持ち出して攻撃参加。守備にも動き回っており、78分間の出場時間をフルで走りきった。
そんな自らのプレーを振り返り「守備のところだったり、対人のところでは何本かクロスを上げられましたけど、ある程度やってきたことは出せたかなと思います」と口にした。
「できた部分ももちろんありましたし、手応えもあるところはあったんですけど」と自らのプレーを総括する松長根だったが「まだ、足りない部分もすごくあったかなと思います」と慢心する様子は見られなかった。
ちなみにKリーグチャンピオンとの試合だったことについて尋ねると「やっぱ上手いし、強いし。カウンターとかも勢いがすごいあって」と口にして、「すごい楽しい試合、悔しいですが、すごく楽しかったです」と、ここだけ楽しさを強調していた。来年2月のラウンド16までにさらに成長して、引き続きアジアの強豪チームと対峙してほしいところだ。
(取材・文/江藤高志)