今季限りで現役生活から退くJ1鹿島アントラーズGKクォン・スンテの引退セレモニーの様子がファンの涙を誘っている。
韓国出身のクォン・スンテは、2017年1月に「Kリーグ3年連続ベストイレブンの韓国代表GK」の肩書きを引っ提げて、32歳で来日した。以降、激しいポジション争いに加えて負傷離脱もあって出場機会に恵まれない時期もあったが、その中でも常に真摯に練習に取り組む姿が伝えられ、2018年にはACL初制覇に貢献した。その後もチームの中で縁の下の力持ちとしての役割も果たしながら7シーズンに渡ってチームに在籍した。
そんな守護神の引退が決まり、12月3日のJ1リーグ最終節の横浜FC戦に2−1で勝利した試合にベンチ入りすると、試合終了後に大々的に引退セレモニーが実施された。
カシマスタジアムの大型ビジョンでは、これまでの活躍を振り返る映像が流された。その後には家族からの花束贈呈が行われ、妻と息子、娘の姿を見た瞬間、涙が込み上げて両手で顔を覆うクォン・スンテの姿、さらに優しいパパの笑顔で子どもたちを抱き寄せるシーンなどが、美しい音楽の中で生まれることになった。