J1の京都サンガF.C.が、今季最終戦の後に粋な計らいを行った。ふだんの入退場との選手・監督の「逆転現象」などに、称賛の声が広がっている。
Jリーグの2023年シーズンが終了した。すでに優勝が決まっていたJ1に続き、J2は12月2日のJ1昇格プレーオフで東京ヴェルディのJ1昇格決定で締めくくられ、同日にJ3では鹿児島ユナイテッドFCのJ2復帰が決まった。12月3日にはJ1最終節が行われ、すべての日程が終了した。
11月12日にレギュラーシーズンを終えていたJ2はもちろん、最終節を前にホーム最終戦を迎えていたチームもあったが、12月3日にシーズン締めくくりのセレモニーを行うJ1クラブも多かった。
中には北海道コンサドーレ札幌のように、元サッカー日本代表MF小野伸二の現役引退セレモニーを行ったクラブもある。そういった中でも、京都は際立つセレモニーを行っていた。
Jリーグが公式エックス(旧ツイッター)で紹介したのは、横浜F・マリノスを3-1で下した後の、サンガスタジアムby KYOCERAの様子だった。ピッチ上に立っているのは選手たちではなく、スタジアムでボランティアとして活動する人々だ。
スタジアムで観客を温かく迎えているはずなのだが、むしろ代表者は「時にはミスをすることもありますが、皆さんからいつも温かい言葉をかけていただき、本当にうれしく、元気をいっぱいいただいて大変感謝しております」と、感謝の言葉を口にした。そして最後に今年の流行語大賞を用いて締めくくると、会場に笑顔と拍手が広がった。
さらには、ボランティアの人々が退場する際の「逆転現象」も紹介された。試合では入退場で迎え入れられる側の選手や監督が、感謝の言葉をかけながらハイタッチで出迎えたのだ。