■地元での成長
菅原は2000年6月28日愛知県豊川市生まれ。小学生時代は「ASラランジャ豊川」というクラブでプレーした。このチームは、1987年に京都につくられ、現在は関西サッカーリーグの2部で活動している「ASラランジャ京都」というクラブの支部として2003年に設立されたものである。
中学から高校時代には名古屋グランパスのアカデミーで活動。圧倒的な存在感と常にポジティブな姿勢がプロ向きと評価され、2018年2月、高校3年生を迎える前に「2種登録」としてトップチームに入れられ、J1開幕戦のガンバ大阪戦(アウェー)で先発フル出場した。背番号は41だった。
この試合、いきなりG大阪の倉田秋に抜き去られて先制点を許すという痛いスタートだったが、その後は3バックの右というポジションをしっかりこなし、チームも3-2で逆転勝ちを収めた。その後12試合連続出場を果たし、3月には17歳10か月でプロ契約を結んだ。このときの名古屋の監督は風間八宏である。
そして翌2019年6月、19歳の誕生日の直前にオランダのAZアルクマールに期限付き移籍。AZでは当初はリザーブチーム(ヨングAZ)の所属だったが、8月のシーズン開幕からトップチームで先発の座を与えられ、翌年2月にはAZが「買い取りオプション」を行使し、完全移籍となった。