「今季のベストプレーは?」JリーグMVP大迫勇也への質問で自ら選んだのは、「川崎戦での衝撃プレー」!「マジでなんでJリーグおんねん!」の声が出た、圧巻の右足の画像
ヴィッセル神戸の大迫勇也 撮影:中地拓也

 12月5日、横浜市内で「2023Jリーグアウォーズ」の式典が行われた。今季の最優秀選手賞に選ばれたのは、得点王としてヴィッセル神戸を優勝に導いた大迫勇也だった。

 神戸にとって初めてのリーグ制覇をもたらした大迫が、今年、最もピッチで輝いた選手となった。34試合に出場して22得点という圧倒的な結果と、巧みなポストプレーがチームに多くのものをもたらした。式典が終わると、報道陣の取材に対応した大迫はこの結果について、「コンディションがすごくいい状態で入れました。そこだけです」と、状態の良さが結果につながったと分析した。

 そんな大迫への質問の中に、“今季のベストプレーはどれか”というものがあった。一瞬考えた大迫は、「川崎戦で決めたフリーキックがプロ初めてのFKだったので、決めたときは違う感情でしたし、嬉しかったです」と回答。8月12日に行われた、J1第23節の川崎フロンターレ戦でのプレーを挙げた。

 それは、等々力競技場で行われた試合の前半39分の場面だった。スコアレスで迎えたこの時間に、神戸は敵陣のペナルティエリア左の手前で直接FKのチャンスを得る。この時、ボールの前に立ったのは大迫勇也と初瀬亮だった。

 最初に動いた大迫は、右足を振り抜くとボールが川崎の選手が作る壁の上を超える。そして、ゴール右上の隅を射抜こうと鋭く回転。GKチョン・ソンリョンがボールに一瞬触れるも、キックの勢いが勝ってゴールネットを揺らしたのだった。

 大迫にとってこれがプロ生活で初めての直接FKゴールで、この試合の決勝弾ともなったもの。このプレーを、今季のベストプレーに選んだのである。

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