■FIFAからのメール
ところが、調べてみると、重大な問題に気が付きました。ワールドカップで使用されるスタジアムが街の中心からかなり遠く、バンドン駅から南南西の方角に直線距離で11キロほどあるようなのです。
「11キロ」というと大したことはないと思うかもしれませんが、スタジアム前を通るミニバス(「アンコット(Angkot)」と呼ばれる乗合タクシー)で行くと、街の中心から1時間半近くかかるのです。
しかし、僕はタカをくくっていました。ワールドカップでは、FIFAがメディア用のシャトルバスを運行するはずだからです。しかし、いつまでたってもシャトルの案内が来ません。FIFAにメールしてみると、「決まったらすぐにお知らせします」という返事が帰ってきました。
開幕1週間ほど前になって、ようやくシャトルの案内が来ました。「メディア用シャトルはありません。一般観客用のシャトルをご利用ください」ということでした。そして、添付の地図を見ると、シャトルの乗り場はスタジアムよりも、さらに南にあるのです。
「どういうこっちゃ?」
シャトル乗り場は市内から南に伸びる高速道路の出口付近にあるようなので、「シャトル」というより「パークアンドライド」のような感じなのでしょう。
しかし、そうするとシャトル乗り場までどうやって行ったらいいのか、ということになります。