11月28日、川崎フロンターレがACL第5戦を等々力競技場で戦った。この試合での先制ゴールが大絶賛されている。
ここまで4連勝している川崎の対戦相手は、マレーシア王者のジョホール・ダルル・タクジム。昨年のACLでも川崎と同じグループに属し、4勝1分1敗でグループステージを首位通過した強豪チームだ。川崎は今回のACLのグループステージ初戦がこのチームとのアウェイゲームで、1-0で勝利したものの苦戦した相手である。
それだけにホームゲームでも難しい展開も予想される中、前半8分に完璧な崩しから先制点を奪って見せた。そのきっかけは、DF大南拓磨のプレーだった。この日は4バックのCBとして出場していたが、相手陣内でボールを受けると、高い位置を取っていた右SBの山根視来にボールを預ける。次の瞬間、大南は相手の背後目掛けてスプリント。山根は、大南からのパスをダイレクトで裏に送る。
それを受けたのが大南で、ペナルティエリア内の深い位置を取ると右足でグラウンダーのクロス。レアンドロ・ダミアンやマルシーニョが合わせようとしながらも叶わなかった中で、それを左サイドから詰めて決めたのが家長昭博だった。
家長の本来のポジションは右ウイングだが、この時間帯は左ウイングの位置にいた。そのため、CBが相手の背後を取り、右ウイングが左の位置でゴールを決めるというあまりに流動的な攻撃を見せたのである。