■「引かれるってことは、ペナ前が空く」

 さらに、戦い方もイメージを膨らませている。「やっぱりどんどん積極的に、例えばボランチだったり、後ろの選手が参加したときに、早い時間帯にロングシュートを打っていくほうが。前半もし0-0で、“後半途中からロングシュートを打ちますよ”だと、ちょっと、ありきたりだと思うので、早いうちからどんどんシュートを打っていったり」と話す。

 その際、「プレーを終わらせて、いったん断ち切ることが大事。万が一のカウンターもなくなりますし、変にこねてこねてってよりかは、スパッスパッてプレーを切るようにシュートで終わる意識を全体の統一できれば」とリスクヘッジも忘れない。

 また、「引かれるってことは、ペナ前が空くということなので、マイナスのところに」とも攻撃の形を説明。「しっかり3人以上入って、役割分担でどう攻撃するか。あとは自分が押し込むことと、さっきも言ったように、ボランチの選手だったり後ろの選手のシュートコースを空けたりとか。クロスが多くなるんだったら、空いたポジションを見つける、もしくは潰れ役になるっていうのは意識した方がいい」とも明かす。

 レアル・ソシエダでは攻撃の主軸として君臨しており、スペインメディアの『マルカ』が発表した、ラ・リーガ全38節のうちここまでの13節を消化した現時点でのベストイレブンに、久保も名を連ねた。そうした自身を持って挑むアジア予選となる。

 日本のピッチでどのような躍動を見せるのか。大きな期待を背負って迎える一戦となる。

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