「グループステージから戦ってきたユースの子や…」福岡・紺野和也が2アシストの活躍で優勝導くも、試合後に見せた謙虚な姿……長谷部監督は賛辞惜しまずの画像
「グループステージから戦ってきたユースの子や…」福岡・紺野和也が2アシストの活躍で優勝導くも、試合後に見せた謙虚な姿……長谷部監督は賛辞惜しまずの画像

■11月4日/ルヴァンカップ決勝戦 アビスパ福岡 2―1 浦和レッズ(国立)

 11月4日、国立競技場で行われたルヴァンカップ決勝戦でアビスパ福岡が浦和レッズを2-1で下し、悲願の初優勝を成し遂げた。

 試合後の記者会見で長谷部茂利監督は「ここまで来るのに時間がかかりましたが、福岡が力を付けて、華麗ではありませんでしたが優勝を勝ち取る力を付けたことを嬉しく思いますし、やってきたことが間違ってなかったと証明できたと思います。信じてついてきてくれた選手、スタッフ、ファン・サポーターを含め、福岡の皆さんにお礼が言いたいです。ありがとうございました」と感謝を述べた。

 MVPはMF前寛之に譲ったが、それに負けずとも劣らない活躍したのがFW紺野和也だ。2シャドーの一角として先発し、2アシストで全得点に絡んだ。5分、右サイドから仕掛けグラウンダーのクロスを送ると、前が押し込み先制する。「最初の1対1で、左を切っていると感じたので、思い切って右にいってクロスを上げて、中にヒロくん(前)が詰めていたのが見えていたので、速いボールを通せばゴールになるかなと思って通したら上手くいきました」と説明する。

 そして45+4分、セットプレーの流れから「股抜きを選択した」と言う紺野の鋭いクロスにDF宮大樹が左足で合わせ2点のリードを奪った。

 得点はどちらもグラウンダーのクロスだったが、これはチームの分析の成果でもあった。「上のクロスは浦和のセンターバックが強いので、キーパーとディフェンスラインに速いボール、マイナスでのシュートはチームの狙いでした」(紺野)。

 だが67分にMF明本考浩に1点を返され、直後の72分には足をつってピッチを後にし、ベンチから試合を見守った。アディショナルタイム8分の表示を見て「長いと思ったが、頼むから凌いでくれ」と、その祈りが勝利の女神に届き2-1で逃げ切った。

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