ブラジルの名門サントスFCが日本文化の「鯉」をモチーフとした新ユニフォームを発表し、話題を呼んでいる。
1912年に創立したサントスFCは、サッカーの王様ペレを始め、ロビーニョやネイマールといったスター選手を輩出し、クラブとしてもブラジル全国選手権8度の優勝を誇る。ブラジルは海外で最も多くの日系人が住む国であり、その中でもサントスFCは日本人選手との縁が深く、サッカー元日本代表の三浦知良が初めてプロ契約を結んだクラブであるほか、前園真聖や菅原智も所属した過去がある。
そして今回、日本人のブラジルへの集団移民第1号の移民船「笠戸丸」が1908年にサントス港に到着してから交友115周年を記念して、新たなサード用ユニフォームを発表した。ホーム用は白、アウェイ用は白と黒のストライプが定着しているが、日本文化をモチーフとしたサード用は、濃紺がベース色。そして全面に「鯉」と「波」がデザインされており、左の袖口には日の丸と「JAPAN」の文字があしらわれている。
サントスFCは、この新ユニフォームの発表に合わせて、日の丸を背景にした写真とともに「鯉の伝説」との文字が踊る渋谷のスクランブル交差点のCGムービーも公開。日本との友好、関係性を多分に意識したユニフォームとなっている。