【J2【静岡決戦】】清水エスパルス、MF乾貴士の“魂のミドル"決勝点で自動昇格圏2位浮上!乾「この順位を譲る気はない」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
決勝点を決め、チームを鼓舞する乾貴士(清水)  撮影:中地拓也

■乾貴士の7試合ぶり9点目で清水が先制

「超攻撃的」が浮上した。

 J2リーグ38節が10月7、8日に行なわれ、7日、清水エスパルスジュビロ磐田とのホームゲームに臨んだ。2試合勝ちなしの清水は勝点64の3位、磐田は勝点65の2位となっている。残り5試合で実現した静岡ダービーは、両チームの今シーズンを決定づけると言ってもいいものだ。

 序盤は清水が押し込む。直接FKからFWチアゴ・サンタナがヘディングシュートを浴びせ、MF中山克広がペナルティエリア内右から際どいシュートを放つ。

 左SB山原怜音がキッカーを務めるFKやCKから、清水は磐田のゴールへ迫っていた。しっかりと準備してきたものだろう。

 守備陣も奮闘する。27分にショートカウンターからFWジャーメイン・良に中央突破を許し、あわや失点という際どいシュートを許すと、その後は磐田にボールを動かされる展開となる。35分を過ぎたあたりからは自陣での攻防が続くものの、この時間帯をしのいで攻撃陣の爆発を待つ。

 41分だった。MFホナウドの浮き球のパスを、チアゴ・サンタナがペナルティエリア手前で受ける。ゴール前へ走り込むMFカルリーニョス・ジュニオへのパスはDFにカットされるが、セカンドボールがMF乾貴士のもとへ転がる。静岡ダービー初先発の背番号33が右足を振り抜くと、シュートブロックに入るDFに当たった一撃がGKの逆を突く。乾の7試合ぶり9得点目がネットに突き刺さり、清水が先制した。

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