■森保監督が語る課題
試合後、森保監督は伊藤について「背後に出る意識を持って動き出しをしていたが、周りの状況もあり2列目からの関わりにおいてはあまり見られず、中盤で捌く方が多かったと思います。8番のプレーをするのであればもっとダイナミックに背後に動く回数を増やすことはさらに見ていきたいと思います」とコメント。
そして「トルコ戦の時もインテンシティーで戦う中で、いい意味で出し切ってくれたが、60分弱で体力的にも落ちていたと思う。そこはよりJの激しい戦いの中でハードに動き続けること、賢くポジションを取ることを考えていってもらえればと思います」と課題を述べた。
これを受け伊藤は「強度に関しては前回の代表活動で指摘をされました。強度はJに戻って意識すれば変わるところでもあるので意識しています。今日に関しては相手が5枚で引いていて難しかった。違いを見せられればよかった……」と悔しがった。
チームにとっては勝点2が足りない結果となり、首位・神戸とは8差に開いた。伊藤は「この1ポイントがあって良かったと思えるようになるのも自分たち次第。残り5試合全部勝ちたい」を強い眼差しで前を向いた。
(文・構成/石田達也)