■紫紺のシャツとともに「前へ」

 この2競技のシャツがSNSで発表されると、すぐに歓迎の声が上がった。

「ホッケーシャツ良いなぁ」
「ホッケーシャツが、妙に安い気がするんだが?」
「ラガーの方、紫が映えてて良いね」
「ほぼ明治大学やんw」
「紫紺」

 指摘されているように、今回発表されたラガーシャツは、明治大学ラグビー部のユニフォームを想起させるものだ。だが、それもいいかもしれない。同ラグビー部では、名将として知られる故・北島忠治監督が「前へ」という精神を植え付けてきた。伝統の重戦車FWの突進のみならず、困難に直面しても前進を続けるというメンタリティも表している。

 また現在は、フランスでラグビーのワールドカップが開催されており、日本代表も出場している。9月29日未明には、決勝トーナメント進出がかかるサモア戦を控えており、結果によってはさらなる人気沸騰も期待される。さまざまなスポーツの人気が高まることは、サッカー界にも好影響をもたらすはずだ。

 今季好スタートを切った広島だが、6月にはリーグ戦3連敗と苦しむ時期もあった。それでも歩みを止めはせず、現在は4位の名古屋グランパスまで勝点3差の7位につけている。紫紺のラガーシャツの後押しとともに、さらなる前進を果たすことはできるだろうか。

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