9月9日、J2リーグ第34節が行われ、ケーズデンキスタジアム水戸での一戦は、水戸ホーリーホックが3−0でツエーゲン金沢に快勝した。安藤瑞季がハットトリックを決めた中、2点目のゴールを生んだとブワニカ啓太の“這いつくばりヘディングパス”が話題を集めている。
ブワニカは4−4−2の2トップとして安藤とコンビを組んだ。前半11分に安藤が先制ゴールを決めた後、同33分に注目のプレーが生まれる。自陣でブワニカがボールを奪って安藤へ、さらに安藤からブワニカへとパスが渡ってのカウンター攻撃。左サイドを抜け出したブワニカは、2人のDFと相手にドリブルで仕掛けるも、体を寄せられる形で転倒した。ここでボールを奪われて攻撃終了かと思われたが、ブワニカは諦めない。ピッチに倒れ込んだ状態から、目の前にあったボールを頭で押し出すようにして味方に繋いで見せたのだ。
この“執念のヘディングパス”を受けた武田英寿は、ブワニカが引き付けていた2人のDFを軽やかなダブルタッチでかわすと、左サイドからゴール中央へグラウンダーのパスを送る。最後は安藤が、滑り込みながらの右足シュートをゴール右隅に突き刺した。