サッカー日本代表が敵地でドイツ代表に4-1で快勝した。しかし、もっとゴールが生まれてもおかしくないほど、多くのチャンスが訪れていた。
この試合、日本代表は前半11分に右サイドのクロスをゴールに流して先制する。その後同点に追いつかれるも、3分後には再び右サイドからエリア内にボールを通し、上田綺世が合わせて逆転した。結果からいえば前半はこのゴールを最後に、1-2で折り返している。しかし前半も終わりに近づいた41分、日本に3点目のチャンスが訪れていた。
後ろ3枚ででボールを回すドイツは、センターライン付近で出しどころを探す。日本が陣形を保って構えていると、右のCBが中央のアントニオ・リュディガーへ横にパスを出した。これに日本の前線がプレッシャーをかける。するとリュディガーは下がった位置でボールを受けようと、ボールを止めずそのまま引き寄せる。しかし、思ったよりもボールが流れたのか、追いかける形になってしまう。
ボールはそのままセンターサークルの中へ入って行くが、上田はこれを狙っていた。追いかけて来た相手DFより先にボールに触り奪取すると、ゴールへ一直線。ペナルティエリア手前で右に進み角度を作り、シュートに備える。
これに対してドイツの守護神テア・シュテーゲンもゆっくりと前進、ポジションを取った。慌てて戻って来たドイツDFが上田に追いつこうかというところで、背番号9がシュートを放つ。ボールは低めの弾道でゴールへ迫ったが、そこにGKの右足が伸びる。シュートは惜しくもそのスパイクに直撃し、ピッチ外へ弾かれた。