「二度見しましたね(笑)」
4−1で勝利したドイツ戦後、大迫敬介はスタメンのリストを見た時のことを振り返った。伝えられたのは2日前だったという。
「代表に来てるからにはスタートから出ることを狙ってて。常に準備してたので、驚きはなかったと言いたいけど、驚いたのが正直なところです。ただ、2日間あったことで心の準備というか、頭の整理はできた」
前回の6月シリーズでは6−0で勝利したエルサルバドル戦でゴールマウスを守ったり、E―1選手権も含めれば6度目のA代表のピッチだ。しかし、相手がカタールW杯で破ったドイツであったこと、そして日本がそうした相手にも”弱者”ではなく対等に挑んでいく試合でゴールを守るというのは並大抵のメンタルでは務まらない。
「こういうアウェーの雰囲気でやるのは正直、緊張もありました」と語る大迫敬介は立ち上がりに、相手のFKを防いだ直後の最初のビルドアップでミスしてしまい、カウンターのピンチを守田英正のカバーに救われた。
このシーンについて守田英正に聞くと「相手のテア=シュテーゲンも素晴らしいパフォーマンスでしたけど、ビルドアップの部分で3、4回僕たちに引っ掛けてしまうとかあった」と対戦相手側のバルセロナの守護神を引き合いに出した。
「どれだけ上手い選手でも、1、2回のミスだったり、そういうのは生まれてしまうので。そこでもやられないことだったり、他の選手がカバーすることがチームとして大事だと思うので。そこは保険というか」
大迫に聞くと守田のプレーに感謝しつつも「そうですね。あのプレーだけじゃなくて、90分通してビルドアップもかなりしましたけど、バタつくところはチームのみんなに助けてもらって。すごい楽しい90分でした」と振り返った。