■土地勘はバッチリ
4か月前に半日だけでも滞在した経験があるので土地勘もバッチリ。EURO期間中は料金が高くて泊まれそうもなかった中央駅前にある重厚な建物のホテル・グランドに泊まり、日本代表がトレーニングに使ったグラウンドのそばにある「スタディオン・オリンピスキ」も見学しました。
ヴロツワフがドイツ領だった第2次世界大戦前にドイツによって建設され、当時のドイツ代表のホームとして使用され、戦後、この街がポーランド領になると今度はポーランド代表のホームとして使われたという、非常に珍しいスタジアムです(「蹴球放浪記」第146回参照)。
EUROでヴロツワフを訪れた時、最大の心残りはこのスタジアムを見られなかったことだったので、4か月後に再訪できたのはとても幸運でした。
ちなみに、試合は日本の完敗でした。
ブラジルには「日本にボールを持たせておいても怖くはない。奪ってカウンターで攻める」という“勝利の方程式”があったのです。案の定ヴロツワフでの試合でもパウリーニョ、ネイマール(2点)、カカに得点を奪われ、0対4で完敗してしまいました。
サンドニではフランス相手に1対0で勝利していたのですが……。