オランダで現地時間9月1日、日本人選手同士の対戦が実現した。しかも、かなりレアな「ダービー」とあって、ファンの興奮をかき立てる一戦となった。
オランダでは現在、歴史的な事態が起きている。リーグ戦は開幕したばかりで。ヨーロッパの大会予選への出場でチームにより消化試合数にばらつきはあるものの、首位に立っているのはスパルタ・ロッテルダム。S・ロッテルダムが順位表の頂点に立つのは、クラブのSNSによると1987年以来のことだという。
その原動力となっているひとりが、斉藤光毅だ。2021年1月に横浜FCからベルギーのロンメルに完全移籍し、2022年夏からはS・ロッテルダムへと期限付き移籍していた。今シーズンは同クラブでの2年目となり、第3節のヘーレンフェーン戦では2得点する活躍ぶりを披露していた。
オランダで注目を集める「コーキ」が、もうひとりいる。斉藤と同じく、横浜FCからヨーロッパへと羽ばたいた小川航基だ。
小川は昨季、J2で41試合出場26ゴールという得点王に輝く働きぶりで、チームのJ1復帰に貢献していた。今季もJ1でゴールを記録し、今年7月にはNECナイメヘンへと期限付き移籍していた。
その2人が、早くもオランダで顔を合わせた。エールディビジ第4節における、「コーキ・ダービー」だ。横浜FCではともにプレーする機会はなかったものの、オランダでは両クラブともこの一戦に向けて互いの「コーキ」を前面に打ち出し、試合を盛り上げていた。
特にS・ロッテルダムが、ファンのお気に入りである斉藤のアピールに積極的で、SNSでインタビュー動画などを公開していた。その質疑の中では2人でオランダで食事に行ったことなどが明かされ、斉藤は「コーキ・ダービーなので、勝たないといけないなと思いますし、点を取りたいと思います」と意気込みを語っていた。