スコットランド王者のセルティックが、「横じま120周年」を祝うユニフォームを発表した。この「限定版クラシックユニフォーム」に絶賛の声が寄せられ続けている。
セルティックは1887年創設と、130年を超える歴史を誇る。ライバルのレンジャーズとともに、スコットランドのサッカー界をけん引してきた。
その豊かな歴史を持つクラブにとって、今年は記念すべきシーズンだ。クラブの原点が生まれたシーズンを回顧する年になったと言ってもいい。
アイルランドにルーツを持つクラブとして、チームカラーには緑と白が採用されてきた。この2色の横じまのユニフォームを見れば、世界中でセルティックが連想される。だが、設立当初には白一色、あるいは現在と同じ緑と白であっても、「縦じま」のユニフォームが使用された時期があるという。
現在のデザインが生まれたのが、今年から120年をさかのぼる1903年のことだったという。この横じまを指して「フープ」(輪っか)と呼び、クラブの愛称「フープス」へとつながった、いわばアイデンティティが誕生した年だと言えるのだ。
この歴史に敬意を表し、特別ユニフォームが製作された。今年のユニフォームも当然ながら緑と白の横じまだが、ラインや濃淡でこれまでとの違いを出している。だが、今回発表されたものは、まさにシンプル。過去の映像にあるように、白い丸えりが採用されたユニフォームは、クラブエンブレムがシルバーになっていることもあり、高貴さを感じさせるものとなっている。