８月２６日、Ｊ１リーグ第２５節が行われ、ニッパツ三ツ沢球技場での“横浜ダービー”は、ホームの横浜FCが４対１で首位・横浜F・マリノスに快勝。試合前の時点で１８チーム中１７位だったチームが成し遂げた“下剋上勝利”の中で、逆転ゴールとなった伊藤翔のボレー弾が称賛を集めている。
今年４月８日に日産スタジアムで行われた“横浜ダービー”は横浜F・マリノスが５対０で大勝したが、この日の試合展開は前回と大きく異なるものになった。前半９分にアンデルソン・ロペスに先制点を許した横浜FCだったが、前半３６分にコーナーキックのこぼれ球をDF林幸多郎が強烈な右足ゴラッソ弾を決めて１対１の同点で前半を折り返すと、後半７分だった。
右サイドの山根永遠のクロスの跳ね返りを拾った林が、再びゴール前にボールを送り込む。これも相手DFにカットされたが、クリアボールがボックス内に高く上がったところをユーリララが頭で落とすと、ここに伊藤翔が鋭く反応。下がりながら胸トラップでボールをコントロールすると、次の瞬間に右足をダイナミックに振り抜く。唸りを上げたシュートがゴール右上のネット隅に一直線に突き刺さった。
