■「どんな形でも勝点3を掴む」

 鬼木監督は、その気持ちを自分自身の中だけにとどめなかった。試合前の選手とのやり取りを、以下のように明かす。

「その思いをミーティングで選手にも伝えましたし、自分自身もそこでどんな形でも勝点3を掴むっていう姿勢が表れたのかなと思います。

 あとは出発前にサポーターの方からああいう熱い応援をもらったので、やっぱりいろんな意味でちょっと応えなきゃいけないっていう思いは強くなりましたね」

 勝点3への強い気持ちと、サポーターからの熱い気持ち――この2つが、指揮官の胸の中でメラメラと燃えていた。

 試合前日の9月18日、鬼木監督は本誌記者の質問に対し、こう言葉を発していた。それは、FC東京戦後のサポーターからの熱い応援に対する気持ちである。

「我々の目標としているこの大会の前に、あれだけ多くのエールを送ってくださって、大きな横断幕を掲げていただいて、それで気持ちが入らないわけがないですし、やっぱりそれに応えたいという強い気持ちがあります」

「現地に来られるサポーターの数というのは少ないかもしれませんけど、その気持ちというのは胸に突き刺さっていますので、しっかりと表現したい」

 選手、スタッフ、サポーターが一丸となって掴んだ、日本勢唯一のACL初戦での勝利。こうした熱い試合を経験したチームにおいて、さらに、闘志を燃やしている選手たちがいる――。

(取材・文/中地拓也)

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(3)へ続く
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