■「狙いどおりの締め方をしてくれた」
試合後、鬼木監督は「グループリーグ初戦の勝点3は非常に重要になると話した中で、それをしっかりと勝ち取った。アウェイの難しい中でそれを達成できたことは、選手のパワーと、遠い中でも来てくれたサポーターが勇気を与えてくれたことが大きい」と、ピッチ上と観客席の両方の“青黒の戦士”を賞賛。
そして、終盤の相手の猛攻に耐える時間が長く続いたが、「少しでも前に攻撃したい気持ちはあったが、このアウェイの難しい中で、しっかり失点ゼロで締めくくるのはチームとしてのミッションでした。自分たちの狙いどおりの締め方をしてくれた」と、誇った。
この試合でMOMに選ばれたのは、マルシーニョではなく大南拓磨。決勝弾を決めた選手ではなく最終ラインで奮闘したCBが受けたことにも、川崎が守備でいかに奮闘したかが表れている。
この試合は、動くと一気に汗が噴き出す不快な暑さ、そして、何度もVARチェックが入る緊張感、そして、ジョホールサポーターが作り出す独特な雰囲気も、川崎の選手に襲いかかった。それをはねのけて手にしたアウェイでの勝利はチームにとって大きな自信となる。
週末には国立競技場でJ1リーグ・湘南ベルマーレ戦が控えている。短い間隔で次の試合が訪れるが、2試合連続で先発したFWゴミスは、「川崎に勝利をもたらし、本来いるべき位置に戻る」と、早くも新たな勝利を見据えている。