■「気持ちが入らないわけがない」

 鬼木監督は、「まず国内でなかなか勝てないときもありましたけど、ACLに向かう最後のクラシコというビッグゲームで勝てたこともサポーターのおかげだと思っています」と、勝利について感謝を示すと、「我々の目標としているこの大会の前に、あれだけ多くのエールを送ってくださって、大きな横断幕を掲げていただいて、それで気持ちが入らないわけがないですし、やっぱりそれに応えたいという強い気持ちがあります」と意気込みを示した。

 さらに、「現地に来られるサポーターの数というのは少ないかもしれませんけど、その気持ちというのは胸に突き刺さっていますので、しっかりと表現したい」と続けた。

 その勝利を手にするために、昨年の経験をしっかりと生かす。昨年のACLでは、このジョホールバル市内を舞台に6試合を集中開催で戦った。そして、JDTとは1戦目をスコアレスとしたものの、2戦目で5-0と大きく突き放して勝利している。

 指揮官は、「このスタジアム独特の雰囲気というものもありますので、まずは飲まれずにやるということが重要」とし、「メンバーも大きく変わってはいますけど、昨年の2戦目の勝利は1戦目でスタジアムの雰囲気に慣れたこともあってのものだったので、昨年の経験を活かしたい」と、大勝の勢いをそのまま生かすイメージだ。

 敵地で迎えるJDT戦は、19日の日本時間21時にキックオフする。遠く離れた川崎の街に、幸先良い白星発進のニュースを届ける。

(取材・文/中地拓也)

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