■浦和下部組織への想い

 現在、代表活動では多くの人から刺激を受けて、さらなる成長を求める日々を過ごしているが、伊藤自身も数少ない国内組として代表に呼ばれ、目標とされる選手になっている。そのことについて聞くと、伊藤はこう話してくれた。

「自分がこうやって国内組みとして代表に選ばれていることで国内の選手の刺激にもなると思いますし、自分と同じレッズユースだったりジュニアユースだったり、大学サッカー上がりの選手たちにも刺激にもなると思います。

 けど、選ばれてるだけじゃなくて、ここで活躍して日本代表に定着することでよりそういった選手たちにいい刺激になると思いますし、自分も実際、英さん(守田英正)がああやってワールドカップで活躍してるのは本当に刺激になってたので、そういった刺激を自分が与えられる立場にも来ていると思うので、そういった意味でもしっかりこの代表の中で結果を残して、より良い刺激を与えれるように、頑張りたいです」

 伊藤はドイツ戦での快勝を、ベンチという間近で見たことになる。だからこそ、「あのピッチに自分も立ちたいと思いながら見てました」とし、「ああいう強度だったりスピード感の中に自分が入ってどれくらいできるのかなと思いながら、見てましたし、あの試合を近くで見せられたら、自然と気分が高まりましたし、モチベーションもかなり良い状態にある」と話す。

 トルコ戦のキックオフは21時20分。そのとき、ピッチの上に伊藤はいるのか。注目の試合となる。

(取材・文/中地拓也)

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