■「いろんな戦い方のオプションは持っていていいと思う」

 4バックでスタートし、途中から5バックで戦い方を変える――カタールワールドカップで日本が見せた“躍進の方程式”とでも言うべきものだが、当時とどう変わったのか。その成長した部分について、谷口はまずこう話す。

「ドイツ相手でも臆することなくというか、自分たちがやろうとするサッカー、大事にしてる部分を出すっていうところは一つできたと思います。そこはW杯のときよりも、より1人1人の自信というか、そういったものが出たかなと思いますし、個々の部分のバトルでも負けていなかった。

 チームとしても、組織的に守ること、そして、頑張って守る部分は相変わらず日本の強みだなっていうのを改めて感じたので。いろんな戦い方のオプションは持っていていいと思うし、トライするところと割り切るところっていうのはもっともっとかなと思うので。そういった意味では、前半を自信を持って2-1で折り返したのは良かったし、ドイツ相手でもああいう戦い方でもしっかり複数得点を取れたっていうのは一つ良かったかなかなと思います」

(後編へ続く)

(2)へ続く
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