■酒飲みの視点
さて、「ザ・ハドソン」にやって来たサラリーマン、サラリーウーマンたちは楽しそうに会話をしていますが、彼ら同士が早口でしゃべる“キウィ・イングリッシュ”(ニュージーランド訛りの英語)はとても聞き取れません。おそらく上司の悪口でも言っているんでしょう。
バーの店員もテキパキと仕事をしますし、客もほとんどが常連さんなので、注文をさばくのもとてもスムースです。ここもクチコミを見ると評判の店のようでした。その雰囲気があまりにも良かったので、僕も3度も通ってしまったというわけです。
もともとビール醸造で栄えたウェリントン。1970年代以降のニュージーランドはワイン造りが盛んとなり、ウェリントン近郊のマーティンバラを中心とするワイララパ地方もワインの名産地の一つ。フランスのブルゴーニュに似た気候なので、黒ブドウのピノ・ノワールや白ブドウのソーヴィニョン・ブランやピノ・グリといった品種が盛んに造られています。
日本代表が素晴らしい試合内容で2勝したからだけではなく、「酒飲みの視点」から見ても、ウェリントンはとても良い街でした。