なでしこジャパンが女子ワールドカップで快進撃を続けている。取材で赴いた蹴球放浪家・後藤健生は、現場の探索に余念がなかった。女子日本代表「連勝の地」は、特に酒飲みにとって、魅力的な街でもあった。
■パブでのラグビー観戦
日本がラウンド16でノルウェーを破ったのは8月5日の土曜日でしたが、その日の午後にはラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」とオーストラリア代表「ワラビーズ」の試合がありました。9月開幕のラグビー・ワールドカップ前の重要な準備試合です。会場は南島のダニーデン。日本チームがコスタリカと戦ったスタジアムでした。
そこで、僕は昼飯を兼ねて「シェパード・アームス・ホテル」のパブの大型画面でこの試合を観戦することにしました。
オールブラックスの試合をウェリントンのパブで観戦するなんて、ラグビー・ファンに聞かせたら、さぞ羨ましがられることでしょうね。
すっかり満員になったパブ。僕は、パブ・ランチではムール貝をつつきながら、ビールを片手にキックオフの時間を待ちました。
ニュージーランドは2001年以来オーストラリアにはホームで負けたことがないそうです。しかし、エディ・ジョーンズ監督(前日本代表監督)率いるオーストラリアが先制攻撃に成功。前半は17対3でオーストラリアがリードして折り返しました。しかし、後半はニュージーランドが実力を発揮して23対20と逆転勝利。
もちろん、パブは大盛り上がりでした。