女子W杯オーストラリア&ニュージーランド2023の1次リーグ第3戦が行われ、日本代表が4対0でスペイン代表を下してC組首位通過を決めた。この試合の先制弾を生んだMF遠藤純の絶妙なアーリークロスが称賛されている。
1次リーグ2連勝で決勝トーナメント進出を決めた日本(FIFAランキング11位)が、同じく2連勝のスペイン(同6位)に臨んだ一戦。立ち上がりからボールを保持された中でも、なでしこジャパンが狙い通りの攻撃から得点を奪った。
前半12分だった。3バックのセンターDFの熊谷紗希から、センターラインを越えて高い位置にポジションを取っていた左ウイングバックの遠藤に鋭いパスが渡る。ボールを受けた遠藤は正確なトラップで足元にボールを置いて前方への視野を確保すると、体の向きを変えた直後、素早く左足でのアーリークロスを送り込んだ。
カーブのかかったボールは、寄せてきた相手DFの外側からDFラインの裏のスペースへ絶妙なコースを転がり、後方から走り込んだFW宮澤ひなたの足元にピタリと合った。強さ、コース、タイミングすべてが完璧クロスボール1本で決定機を演出。GKと1対1となった宮澤は、冷静に左足でゴール左に流し込んだ。