7月15日に行われたJ1リーグ第21節で、サンフレッチェ広島は横浜FCと対戦した。試合はアディショナルタイムに広島が追いつき、勝ち点を分け合った。その同点弾がファンから称賛されている。
同点を目指す後半48分からの場面、攻め続ける広島は左サイドからコーナーキックを獲得する。しかし、キッカー柴崎晃誠のボールは相手GKスベンド・ブローダーセンの腕の中に収められてしまう。ボールを抱えて時計の針を進めるGKを見て、広島の選手は自陣へ戻って行く。だが1人だけ、GKの背後に紫のユニフォームが残っていた。
起き上がったブローダーセンは味方にラインを上げるよう前方を見たまま、手で合図を送る。そして、ボールを足元に転がした。
その瞬間を待っていたように、背後にいた柏好文が猛ダッシュ。背番号49から、ボールを奪い取った。その背番号18のプレーを見て、ピエロス・ソティリウはエリア内中央へ入る。柏はそこにパスを出し、フリーのソティリウが無人のゴールへ流し込んだ。今月末に36歳になるベテランらしいプレーで、チームはドロー決着となった。