7月12日、天皇杯3回戦としてFC東京は東京ヴェルディと対戦した。久々となる東京ダービーに、両クラブともに気合が入って挑んだ。
その試合前に、FC東京は公式ツイッターやインスタグラムに画像を投稿した。それは、試合に挑む選手がスタジアム入りした際の姿である。その中に、この東京ダービーに熱い気持ちを込める男がいた。それは、安部柊斗だ。
2020年に正式にFC東京に加入するまでの数年間を明治大学で過ごした。しかしそれ以前の経歴は、このクラブの下部組織。FC東京にずっと身を置いてきた安部だけに、この試合の重みを分かっていた。この試合に挑むに当たって、なんと、髪色を青赤に染めてきたのだ。
説明するまでもなく、青赤とはFC東京のカラーである。クラブの色を自身の髪色にして、味の素スタジアムでの一戦に挑んだ。
背番号8をつけた安部は先発出場。延長、そしてPKまで戦い抜いたこの試合で、フル出場を果たした。そして、天皇杯4回戦進出に貢献したのである。