浦和レッズDF荻原拓也がスクランブル出場も躍動!「ガンガン心拍数を上げていたのが良かった」とチーム最多の3本のシュート…「右の方が可能性があるんじゃないかと(笑)」の画像
浦和レッズDF荻原拓也 撮影:中地拓也

 今季リーグ戦では最多の4万9108人が詰めかけた埼玉スタジアムでのFC東京戦は0-0のスコアレスドローで勝点1ずつを分け合った。

 ただ試合開始早々、浦和レッズは突然のアクシデントに見舞われる。3分、DF酒井宏樹がエアバトルで競り合った後、「着地の瞬間に(左肘関節が)外れてしまった」(酒井)と負傷交代を余儀なくされた。

 そこで急遽、ピッチに立ったのがDF荻原拓也だった。左サイドバックを主戦場とするが、この日は右サイドバックでのタスクを難なくやり切って見せた。

 荻原は「とにかく落ち着いて入ろうと思いました」と話すと「(最近、練習で)右でプレーする時間も少しありますが、長い時間やると思っていなかった。ただ体の準備はできていたし、(ウォーミングアップで)ガンガン心拍数を上げていたのが良かったと思います」と続けた。

 FC東京は、浦和の右サイドを執拗に突いてきたが、成長を続ける背番号26の強気なプレーが目に着いた。「攻撃の圧は感じなかった。ストレスはなかった」と平然とプレー。守備面でも「(試合の入りは)難しかったが慣れたことで、縦に行かれても対応できる体の向きや作り方はできていました」と手応えを口にした。

 お互いに守備強度が高く隙を見せないことで、前半0-0で折り返すも、後半の入りから荻原が攻撃面で躍動する。「ボールを持った時は取られる感覚はなかった」と縦に抜けてクロスを送り、MF大久保智明やMF伊藤敦樹とのワンツーでペナルティーエリアに侵入する。

 また、自らも積極的に足を振り、39分のミドルシュートは惜しくもサイドネット、45分のシュートは相手キーパーの正面となったが、この日の7本中チーム最多となる3本のシュートを放つなど意欲がみなぎっていた。

 慣れない右サイドバックでのプレーだったが荻原が得たものは大きかったようだ。「試合中に“これが出来る”と探りながらやっていたので楽しかった。右の方が可能性があるんじゃないかと(笑)。プレーの引き出しが自分の中で多く、右の方がスムーズと言うか、余裕があったと思います」。

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