「変態みたいなプレーが…」川崎・小塚和季への本誌記者の”あたふた質問”に答えてくれた「ファンタジスタな答え」……韓国移籍決定で振り返る「麻生現場裏話」の画像
川崎フロンターレの小塚和季 撮影:中地拓也

 7月6日、川崎フロンターレ小塚和季が水原三星ブルーウィングス(大韓民国)に完全移籍することを発表した。

 2021年に加入し、3年間でリーグ戦22試合の出場での移籍。それでも、今季はここまでリーグ戦5試合、ルヴァンカップ4試合、天皇杯1試合と出場と、昨季までに比べて出場機会を増やしていた中で活躍の舞台を変えることとなった。

 そんな小塚との沖縄や麻生での取材で、本誌記者が思い出すやり取りがある。それは、5月30日の練習後の囲みでのことだ。

「ここ数試合、変態みたいなプレーがけっこう見られるんですけど……」

 素直に口にしてしまったが、そこまでの直近の数試合で小塚が見せるファンタジーにして常人ではなかなかできないプレーの数々を“変態”というワードで置き換えてしまったのだ。そこで周囲の記者から沸き起こった笑い声でハッと気づき、とっさに「いい意味での変態みたいな」とフォローできているのかよく分からない言葉を出したうえで、「SNS上でも話題になってて」と大勢の意見であるかのようにまで繕ってしまった(実際にはそういったSNSを見ていませんでした、ごめんなさい)。

 そんな記者に、小塚は真摯に答えてくれた。
「正直、僕(にとって)はふつうのプレー。僕のプレーをしているだけなので、どうしようもないっすね。別にふつうのプレーなんですけどね、僕にとっては。それが変態ならば、なんですかね、もっとすごいプレーしたらどうなるんですかね(笑)」

 そこで他の記者から「ド変態」という言葉が出ると、小塚は「ド変態(笑)!“ド変態”目指して頑張ります(笑)」と、ファンタジスタな答えで笑いを誘ってくれたのだった。

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