■「自分の中でも変えないといけないなと思っている」
——次の9月はドイツという強い相手になります。主体的な戦いで勝てるんじゃないか、再び勝てるのではないかという期待感もあると思うのですが、今手応えは?
手応えは、同じ目線で戦えるメンタリティーを選手たちが持っているということと、ドイツは間違いなく、あのワールドカップのことから考えると、かなりのパワーと集中力を持って戦ってくると思いますので、そこに我々の成長はある戦いができるということと、個々のチャレンジと、チームのチャレンジをしっかりしたいなと思っています。
自分たちの成長に本当につながる試合をさせてもらえるというのは、ありがたいと思います。個々の、やはり局面での攻撃で勝っていく、守備で勝っていくっていうところと、まずはチームのつながりを忘れてはいけないですけど、個々の力の部分での、現在地で、さらに強い相手で上げていけるようにということをチームとしてやっていきたいと思います。
日本の良さは組織的に戦う、つながりを持って戦うということで、それは忘れてはいけないと思いますけど、その前に個の大きさを、力を上げていくところは、絶対的に必要だと思いますので、そういった意味では、局面で選手たちがドイツの選手により挑んでいくということを、選手たちには要求していきたいなと思います。
——ワールドカップも含めて、結構ショートカウンターがはまっている中で、低い位置から手間をかけずに前に早くという形がそれほど数多くなかったと思うのですが、ペルー戦の2点目はどうご覧になりましたか。
2点目ですか。手応えとしては、カウンターだけではなくてトレーニングでやったことが出せて、選手たちも、我々がやらなければいけないということ、どこの位置からも優先順位はやはり縦に行くということからで、そうでなければ、ボールを動かして崩していく、人が絡んでいくというところを、体現してくれているのかなと思います。
最近、ちょっと自分の中でも変えないといけないなと思っていることは、ポゼッション率にこだわりすぎると、結果、相手の嫌がる攻撃ができなかったり、得点ももちろんですけど、チャンスという部分ではまたちょっと違ったこと、少し前に行く推進力は落ちてしまうのかということも感じていますので、まずは前に行くことと、マイボールを無駄に捨てにいかないことを、意識として持てれば、まずは縦に行くことと、縦に行けなかったら横にボールを動かして(相手を)横に動かす、サイドチェンジをするという展開の中でも、ゴールにどうやって向かっていくかということに、よりこだわっていったほうがいいのかとは思っています。
力はあるチームでも、相手にやらせないという強固な守備をしながら攻撃につなげていくことで、我々も昨日の後半、失点したところではボールを奪いに行くというか、さらに、点を取りに行くっていうことは、もちろん積極性は悪いことではないですけれど、その分、相手に攻撃のチャンス、スペースを与えてしまうという部分は、実はクロアチアとの試合でも同じような形が出ていたと思いますし、ワールドカップを経験した選手が何人かの選手も言っていましたが、より勝つ確率を高めていくために守備を忘れてはいけないと思いますし、距離感、そして前向きに攻撃できる回数を増やしていけるように、よりしていければなと思います。
(日本蹴球合同会社/森雅史)