クラブ・ブルージュ所属のMF本間至恩が、現地5月28日に行われたベルギーリーグ・プレーオフ1の第5節・ゲンク戦で1部リーグデビューを果たし、“幻のゴール”を演出した。
2022年7月に当時J2だったアルビレックス新潟からベルギーのクラブ・ブルージュへ完全移籍した本間は、今季は2部リーグを戦うセカンドチームでプレーして公式戦23試合に出場して4得点4アシストを記録。そしてこの日、背番号「62」を付けてベンチ入りすると、1―3の後半44分からの交代でピッチに立った。
Jリーグ時代は金髪も含めて明るいカラーの頭髪が印象的だったが、ベルギーでは“黒髪”でデビュー。そして、アディショナルタイムが4分30秒を過ぎた時だった。ボールを保持した相手選手に味方がプレスを仕掛けると、こぼれ球がDFラインの裏へ。そこに素早く反応してマイボールにした本間は、ゴールライン際から右足アウトサイドで折り返しのラストパス。味方の1度目のシュートは相手GKに阻まれたが、跳ね返ったボールをMFマッツ・リッツが右足ボレーでゴールに叩き込んだ。
歓喜に沸く選手たち。主審も1度はゴールを認めたが、VARチェックが入った末に、本間の足がオフサイドラインからはみ出していたとしてノーゴール判定。1−3のまま試合終了となった。
残念ながら“幻のゴール”となったが、少ない時間の中で見せ場を作った本間。躍動感のある動きで周囲に好印象を与えたことは間違いなかった。