J1のガンバ大阪が今季リーグ戦2勝目を挙げた試合で、ある選手に注目が集まっている。目にすることがないようなスタッツを叩き出し、ファンも驚きと感嘆の声を上げている。
今季のG大阪は不振にあえいでいる。リーグ戦では開幕から6試合勝利なし。第7節でようやく川崎フロンターレ相手に白星を手にしたものの、そこから7試合は1分6敗と、苦しい時間が続いた。
28日に行われたアルビレックス新潟相手の第15節は、浮上のきっかけになるかもしれない。1点は奪われたものの、今季リーグ戦初の3ゴールを記録して、今季2勝目を挙げたのだ。
試合は開始2分に倉田秋のゴールで先制。44分にはファン・アラーノが追加点を奪っており、今季初めて前半だけで2ゴールをマークした。
その前半45分間のキーマンの1人が、石毛秀樹だっただろう。G大阪がSNSで公開した、試合の解説がその証拠だ。
クラブがツイッター公式アカウントで公開したのは、DAZNで放送されたハーフタイム中の解説の様子。その際の石毛のデータが、常識を覆すようなものだったのだ。
チーム別のキーマンとして新潟MF伊藤涼太郎とデータを比較され、パスの数や成功率では上回られていた。だが、圧倒したのがカバーエリアだ。ほぼ中盤中央を活動場所とする伊藤に対して、石毛は相手ペナルティーエリアから自陣ゴール前まで、さらにピッチの横幅も広くカバーしているのだ。しかも、プレー機会を示す色は、レベルマックスの赤。どれほどピッチを縦横無尽に走り回っていたかを示していた。