今夜放送のNHK『100カメ 川崎フロンターレ』を10倍楽しむ「撮影裏話10」! 前日にカメラ100台を設置、総撮影時間は1600時間、昨年の最終戦で現地入りなど、Jリーグ史上初の舞台裏の画像
湘南ベルマーレ戦でゴールを決めて喜ぶ川崎フロンターレの瀬川祐輔。この3月4日の試合が撮影の舞台となった 撮影:中地拓也

 今晩23時から放送されるNHKの人気番組『100カメ』が特集するのは、川崎フロンターレ。プロスポーツクラブに密着するのはこれが初めてという、サッカーファンにとってはたまらない企画となっている。

『100カメ』とは、あるひとつの“場”に100台の小型カメラを設置し、そこで生きる人々を観察するというドキュメンタリー番組だ。通常の番組であれば当然出てくる「インタビュー」や「ナレーション」がないため、よりリアルな現場を感じることができる。

 今晩放送されるこの番組を10倍楽しめるよう、その撮影秘話を「10」紐解いていこう。

 まず1つ目は、今回番組が密着したのは、3月4日に行われたJ1リーグ第3節の川崎フロンターレと湘南ベルマーレの一戦であること。この試合は1勝1敗で迎えた今季のリーグ第3戦。後半19分に先制されるも、瀬川祐輔の古巣恩返し弾で同点に追いついだゲームだった。

 続いて2つ目は、最初にクラブに打診があった時期で、昨年9月に声がかかったという。3つ目は、制作班は昨年のホーム最終戦で現地入りし、等々力での実際の撮影構想を練っていたことだ。最初の声かけからなんと9か月もの期間をかけて、番組は作られた。

 そして4つ目は、担当ディレクターはさらに新体制発表会や沖縄キャンプにも足を運んでいたこと。実際、沖縄キャンプでの取材姿を本誌記者は見ていたが、まさか、等々力での番組撮影だとは思わなかったほどに、多くの人から話を聞いていたのだった。ちなみに5つ目として、この担当ディレクターは第2節の鹿島アントラーズ戦では観客席からサポーターとともに声援を送っていた。

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