■「とりあえず残らない」と決断
現役を引退度、サッカー界から離れて再生医療関連事業会社『セルソース』に勤務しているという武岡さんが前にするのは、ピッチではなくパソコン。ピッチの上ではなくオフィスに通う日々や、仕事現場に向かう姿が流れる。
サービスを受けたアスリートを取材し記事を執筆しているというかつての背番号17のリアルが、そこにはある。ちなみに、その第1弾はかつて等々力で共闘したGK新井章太だったという。現在、ジェフユナイテッド千葉のゴールを守る34歳と、引退後も”仕事”を共にしたのだ。
この映像の中で、武岡さんはサッカー界から離れた理由についても語っている。サッカーをすることは好きだったものの指導者に興味がなかったことを明かし、「サッカー界に残るのは違うな」と決断の瞬間を振り返った。そして、「どうしよう」「マジどうしよう」「何しよう」「なに興味あるかな」と自問自答を繰り返していた中で、「とりあえず残らない」とサッカーから離れることを決心した。
この動画に凝縮された葛藤やサッカー選手とは異なる仕事に向かう姿には、以下のようなコメントが寄せられており、ファン・サポーターの心を掴んでいることが分かる。
「とても素敵な企画!サッカー選手だった頃はプレーで、そして引退後は人として魅力を拝見できるのはとても嬉しいです」
「フロンターレに限らずJリーガーの引退後の指南書となる動画になってくれるといいですね」
「守備でも営業でも対人に強い男」
「2nd legでも1vs1に強そうだ」
「自分も含めて、色々な人の参考になると思う」
今後、このシリーズの動画がさらに4人分公開される予定となっており、Jリーガーの2ndキャリアを追うことができる。フロンターレサポーターだけでなく、サッカーファンやそのほかの人も含めて多くの人が見るべき内容となりそうだ。
【川崎OBが集結するイベント「川崎OutBreakers」】
5月28日のJ1・柏レイソル(等々力競技場)で行われる。イベント実施は12時30分~16時30分で、スタジアム内で行われるイベントは観戦チケットが必要なものの、スタジアム外で行われるものは観戦しない人でも参加可能。
OB選手とのじゃんけん大会やトークショーのほか、人間ブルドーザーゲームや鄭大世さんの母が屋台を開くなど、盛りだくさんの内容となっている。