■万全ではないコンディション
ラプラタのディエゴ・アルマンド・マラドーナ・スタジアムのピッチはかなり荒れていて、芝目もかなり長かった。そのため、ボールの動きが変わりやすく、またパススピードが殺される状態だった。だが、こうしたピッチ・コンディションの中でも日本の選手たちはしっかりとパスをつなぐことができた。このあたりは若い世代の選手の頼もしさである。
だが、時間とともに日本の選手の動きが次第に悪くなっていく。21分にはサンバの仕掛けからゴールを割られてしまうシーンがあり、ここはVARが介入してスレイマニ・ファイェのオフサイドでゴールは取り消され、日本は窮地を救われた。
しかし、その後、セネガルの選手の動きが良くなり、またパススピードも上がってきた。
また、日本の選手が疲労のために足が止まり、後半45分間も守備に追われる展開となってしまった。
柔らかい芝生でスタミナを消耗したのも一つの原因だろうし、もともとコンディションは万全でなかったのだろう。
ブエノスアイレスに到着してから9日が経過していたが、南半球のアルゼンチンと日本の間には12時間の時差があり、羽田空港を出発してからブエノスアイレスのエセイサ空港に到着するまで乗り継ぎを含めて30時間という長距離移動を強いられたのだ。